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偽造印章の鑑定法
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『科学と犯罪』(寺田精一著)という大正時代の古い本を見ていたら、「偽造印章の鑑定法」について、面白い記述がありました。

詐欺文書について研究すべきなのは印章の偽造である、なぜなら「今日における主なる文書は印章の押印を以てきわめて重要視されている」、これらの偽造印章は、「信書・金員受領証・為替証・契約書・遺言書」だけでなく「絵画」などにも使用され刑事上の鑑別を要する場合がある、と著者は前置きした上で、3種類の偽造印章の見分け方を紹介しています。

1.拡大比較法・・・二つの印影を極力拡大して写真に撮影し、その写真を比較検討する。

2.幾何学的比較法・・・印影の中心を求め、コンパスと定規で45度ずつに分割線を引き、さらに正方形を円に内接するように描いて、それらの線が文字の線と交わる点に着目、これにより出来る幾何学的模様を比較検討し、真贋を確かめる。(これは高山医学博士という人の考案という。四人の印章鑑定専門家の意見が分かれ「鑑別不能」となった時、高山博士はこの方法で「全く同じハンコである」と見抜いたそうである。)

3.透視鑑定法・・・問題とされる二つ、もしくはそれ以上の印影の拡大写真をフイルムにして、これを各々重ねて透視する。

「なるほど!」と思うとともに、少し大正時代の雰囲気を感じさせる鑑定法ですね r(^〜^*) 今なら、電気屋さんで5000円位のスキャナを買ってくれば十分足りてしまうような気がします。現在警察や金融機関などがどのように印章の真贋を鑑定しているのか私は知りませんが、おそらく科学の進歩とともに相当高度な技術を使っているのではないでしょうか。しかし、昔から「印章偽造」という良からぬことをたくらむ犯罪者はいたのですね、今と変わりません。

さて、「偽造されにくい印章」とは、彫刻の際、人間の手が入った印章であることは明らかです。人間が彫れば同じものは絶対に出来ません。機械彫りだけでお客に提供してしまう店よりも、たとえ一部工程で機械を使っても仕上げに人間の手を入れてくれるお店を選ぶ方が、ハンコ偽造による詐欺や犯罪のリスククから自分の身を守ることにつながると思います。


文責:スタンプリント店主



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